福井県小学校長会の概要

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福井県小学校長会とは

福井県小学校長会は、昭和24年10月に小学校教育振興のために創設されてから、今年度(令和5年)で75年目を迎える。創立当時の学校数は、250校を数えたが、現在の学校数は、184校で組織されている。
福井県小学校長会は、福井県下の小学校長を会員として組織し、県下小学校長相互の連携と小学校教育の充実発展を図ることを目的に各種活動および事業を行っている。

福井県小学校長会会長あいさつ

会長写真

 福井県小学校長会は、今年75周年を迎えました。この節目に当たり、先人から受け継いできた学校教育の理念、目的、目標といった「不易」の実現と、予測困難な社会や時代の変化「流行」への対応を、今一度、大切にしていきたいと思います。
 3月に発表された「次期教育振興基本計画」(中教審答申)では、第3期計画期間中の成果として、国際的に高い学力水準の維持、GIGAスクール構想、教職員定数改善等が挙げられ、その一方で、課題として、コロナ禍でのグローバルな交流や体験活動の停滞、不登校・いじめ重大事態等の増加、学校の長時間勤務や教師不足、地域の教育力の低下、家庭を取り巻く環境の変化等が示されました。 私たちは、これから、将来の予測が困難な時代において、自らが社会の創り手となり、持続可能な社会を維持、発展させていく子どもの育成や、Society5.0の時代に活躍する、主体性、リーダーシップ、創造力、課題発見・解決力、論理的思考力、表現力、チームワーク等を備えた子どもの育成を目指すことになるでしょう。また、多様な個人が幸せや生きがいを感じ、地域や社会が幸せや豊かさを感じられるものとなるための、ウェルビーイングの向上をめざした教育の在り方を探ることにもなるでしょう。
 また、福井の風土に根付いた教育文化を継承しつつ、県が目指す、子ども自身の個性に気づかせ、それを伸ばしていくような「引き出す教育」や、好奇心や探究心をもって学びを自ら進んで「楽しむ教育」を家庭や地域などとの幅広い連携・協働のもとで推進していかなければなりません。 福井県小学校長会は、今後も、組織内の情報共有と連携を図り、総力をあげて課題解決に努めるとともに、コロナ禍で得た知識や対応力をフルに生かしたパワーアップした新しい令和型の教育の推進に寄与していきたいと考えています。新型コロナウイルス感染症の感染症法上の扱いが5類に移行するのを節目に、withコロナの時代に即した教育活動の在り方を全県規模で考え、共有し実践につなげていきます。
 さらに、私たち校長は、県民・国民の信頼に応えるために、自らの使命を自覚し、志高く学び続け、権限と責任のもとに、未来社会に夢と希望をもち、たくましく生きる児童の育成を志向して、活力ある学校・信頼に応える学校づくりに努めていかなければなりません。これまで同様、全連小や東陸連小校長会と緊密なつながりを維持し、福井県教育委員会や各市町教育委員会との連携を図りながら活動を進めます。
 会員をはじめ、関係の皆様には、本年度も福井県小学校長会の活動にご理解とご支援をよろしくお願いいたします。

福井県小学校長会 会長 田中 範継