福井県小学校長会は、昭和24年10月に小学校教育振興のために創設されてから、今年度(令和8年)で78年目を迎える。創立当時の学校数は、250校を数えたが、現在の学校数は、174校で組織されている。
福井県小学校長会は、福井県下の小学校長を会員として組織し、県下小学校長相互の連携と小学校教育の充実発展を図ることを目的に各種活動および事業を行っている。

「今、強くなる稽古と、3年先に強くなる稽古と、両方をしなくちゃならない」
これは、昭和の大横綱・千代の富士関が、生前に残した言葉です。横綱は、若い頃から肩が脱臼しやすいという弱点を抱えながらも、厳しい筋力トレーニングと相撲の工夫を重ね、その弱点を大きな強みへと変えていきました。この言葉には、「今」と「未来」の両方を見据えて行動することの大切さが示されているように感じます。
福井県小学校長会は、昭和24年の結成以来、その時代ごとの教育課題に真摯に向き合い、多くの成果を積み重ねてまいりました。特に、授業改善や授業研究を通した教員の資質・能力の向上は、本県の子どもたちの学力や体力の向上、望ましい生活習慣の定着にも大きく寄与してきたものと考えております。こうした先人の努力によって築かれてきた豊かな教育環境は、私たち校長会の大きな誇りでもあります。
一方、今日の社会は、国際情勢の不安定化、自然災害の激甚化、生成AIによる情報の混乱、多様な価値観の広がりなど、先行きが見通しにくいVUCAの時代を迎えています。学校現場においても、教員不足への対応、多様な児童への支援、いじめや不登校への対応、保護者・地域との連携、さらには教職員の「働きやすさ」と「働きがい」の両立など、多くの課題に向き合わなければなりません。
このような時代だからこそ、私たち校長には、日々の学校運営に全力を尽くすとともに、福井県、さらには日本の教育の未来を見据え、次の世代へつないでいく責務があります。
本県では、令和6年度に示された教育に関する大綱において、「個性を発揮し、自らが思い描く人生を切り拓くために挑戦し続ける人」「多様な人々を認め、協働して新たな価値を生み出す人」「ふるさとや自然を愛し、社会や地域に貢献する人」の育成が掲げられています。私たちは、この理念の実現に向け、子どもを主役とした「夢と希望」「ふくい愛」を育む教育を推進するとともに、教職員が安心して教育に専念できる環境づくりにも努めてまいります。
そのため、福井県小学校長会は、校長同士が支え合い、励まし合い、共に学び合う組織として、情報や実践を共有しながら、時代に対応した学校経営に取り組み、本県小学校教育のさらなる充実と発展につなげてまいります。また、各市町校長会、東陸連小、全連小、教育委員会をはじめ関係機関との連携を深めながら活動を進めてまいります。
また、本年度は、10月に第61回東海・北陸地区連合小学校長会教育研究福井大会を開催いたします。県外から多くの校長をお迎えし、県内174名の校長が力を結集して大会運営に取り組み、実り多い研究大会となるよう努めてまいります。
結びとして、会員をはじめ、関係の皆様には心より感謝申し上げますとともに、本年度も福井県小学校長会の活動に対しまして、なお一層のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
福井県小学校長会 会長 勝木 孝一